Gimp、Inkscapeのメニュー日本語化も済んでいる。
コピーした日本語テキストをクリップボードからのペーストで扱えるということも承知。
それをふまえた上で、直接入力に挑戦。
手順1、Xcode Tools(統合開発環境 : IDE)のインストールと初期設定。
「Mac OS Xインストールディスク」から「Xcode Tools」フォルダを開き、「Xcode Tools.mpkg」をダブルクリックしてインストーラで「標準インストール」実行。
インストール後、Finderを開き、「Developer」→「Applications」と階層を降下していき、「Xcode」アイコンをダブルクリック。
最初の起動時に現れるアシスタント画面でデフォルト設定のまま完了する。
手順2、MacPorts(UNIX向けオープンソースソフトウェアのパッケージ管理ツール)のインストール。
公式サイト、トップページ右上「Download」をクリック。
移動したページから「Leopard(Universal)」を選択しダウンロードしたdmgを展開。
マウントしたディスクからインストーラを実行して完了。
手順3、環境変数の追加
MacPortsは、自身を含めたファイルをすべて「/opt/local」以下にインストールするため、各種パスを「/opt/local」に通しておかなければならない。
ということで、自分のシェルの環境変数追加をする。
テキストエディタで新規ファイルを開き、
export PATH=/opt/local/bin:/opt/local/sbin/:$PATH
export MANPATH=/opt/local/man:$MANPATH
と書き込み「.bashrc」と名付けて、ホームディレクトリへ保存。
もう一度、テキストエディタで新規ファイルを開き、
source ~/.bashrc
と書き、「.bash_profile」と名付けて、ホームディレクトリへ保存。
以上2つのファイルは不可視ファイル(最初が.で始まるファイル)であり、Spotlightでは検索不可。
ターミナルを起動し、
ls -a
の入力で確認できる。
手順4、kinput2、cannaのインストール
ターミナルを起動。
sudo port install kinput2
を入力。
kinput2のインストールでは、依存関係によってcannaも導入される。cannaはサーバなので自動的に起動されるよう、ターミナルで設定しておく。
sudo launchctl load -w /Library/LaunchDaemons/org.macports.canna.plist
手順5、kinput2を用いて実際に日本語を入力するためenvironment.plistの設定
OS X でユーザがログインした際に設定される環境変数、XMODIFIERSと LANGが適切に設定されるよう、plist ファイルを作成しておく。
ターミナルに
mkdir ~/.MacOSX
と入力し「.MacOSX」ディレクトリを作成。
テキストエディタで
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE plist PUBLIC "-//Apple Computer//DTD PLIST 1.0//EN" "http://www.apple.com/DTDs/PropertyList-1.0.dtd">
<plist version="1.0">
<dict>
<key>LANG</key>
<string>ja_JP.UTF-8</string>
<key>XMODIFIERS</key>
<string>@im=kinput2</string>
</dict>
</plist>
を入力し、「environment.plist」として「.MacOSX」ディレクトリ以下に保存。「~/.MacOSX/environment.plist」とする。
environment.plist はユーザがデスクトップにログインした際、ログインシェルを起動する前に読み込まれ、リモートからの SSH ログイン時には読まれない。
再ログインすると設定が反映されているはずなので、正しく設定されているかどうかをターミナルに
export
を入力し確認。
export
...
declare -x LANG="ja_JP.UTF-8"
...
declare -x XMODIFIERS="@im=kinput2"
...
となっていればよい。
手順6、kinput2を用いて実際に日本語を入力するため.xinitrcの設定
X11.app から X11 を立ち上げた際には、~/.xinitrc が読み込まれ実行される。
「/usr/X11/lib/X11/xinit/xinitrc」をコピーして、自分の環境にあったスクリプトを用意する。
ターミナルで
cp /usr/X11/lib/X11/xinit/xinitrc ~/.xinitrc
と入力。
そのファイルをテキストエディタで開き、
...
if [ -f $usermodmap ]; then
xmodmap $usermodmap
fi
# start some nice programs
if [ -d /usr/X11/lib/X11/xinit/xinitrc.d ] ; then
...
となっている部分に一行追加。
...
if [ -f $usermodmap ]; then
xmodmap $usermodmap
fi
# start some nice programs
test -x /opt/local/bin/kinput2 && /opt/local/bin/kinput2 &
if [ -d /usr/X11/lib/X11/xinit/xinitrc.d ] ; then
...
となるようにする。
この段階で、Gimpの直接日本語入力を確認できた。
Inkscapeでは、アプリケーションのパッケージ内にあるファイルに手を加える。
手順7、アプリケーションフォルダの「Inkscape」を右クリックして「パッケージの内容を表示」させる。
「Contents」→「Resources」→「bin」と降下していき、「inkscape」をテキストエディタで開く。
以下の文字列
export LANG="`grep "`defaults read .GlobalPreferences AppleCollationOrder
2>&1`_" /usr/share/locale/locale.alias | tail -n1 | sed 's/./ /' |
awk '{print $2}'`.UTF-8"
をコメントアウトして、次の行
export LANG="ja_JP.UTF-8"
を加える。
結果、
#export LANG="`grep "`defaults read .GlobalPreferences AppleCollationOrder
# 2>&1`_" /usr/share/locale/locale.alias | tail -n1 | sed 's/./ /' |
# awk '{print $2}'`.UTF-8"
export LANG="ja_JP.UTF-8"
となるように。
ただ、以前Inkscapeのメニューを日本語化した際に、先のコメントアウト部分は同じ処理をしていたので、今回は確認にとどめた。
さらにInkscapeでは、実際の作業(日本語入力)の際にも注意が必要。
英文のように、ウィンドウ左にあるツールボックスのテキストツール(「A」のアイコン)から直接入力しても「shift + スペース」(または「command + スペース」)で日本語に切り替えることができない。
まずは、テキストツールを選択、ドキュメント内でクリック(もしくはドラッグで)入力の範囲を決める。
そして、ウィンドウ上部メニュー下のコマンドバーから「T」のアイコンをクリックしてテキストのプロパティを表示させる。
テキストの入力は、「テキスト」タブのウィンドウ内で行い、「フォント」タブで日本語フォント・サイズを決定し「Apply(適用)」させることで、ドキュメントに反映される。
「テキスト」タブのウィンドウ内では「shift + スペース」(または「command + スペース」)による日本語・英語の切り替えが可能。
注意事項。
テキストエディタは、不可視ファイルを扱えるものを使用。
保存するときも、余計な拡張子がつかないようにする。
MacPortsを最新の状態に保つために、ときどき
sudo port selfupdate
コマンドを実行すること(自動更新しないので)。
これにより、portsのデータベースおよびMacPorts本体のプログラムを最新の状態に保つことができる。

